工藤信彦『書く力をつけよう:手紙・作文・小論文』(岩波ジュニア新書 1983)を読む。
今年は3廻り目の高校3年生の担任となるので、文章の書き方についての基礎を固めたいと思い手に取ってみた。
高校の国語の教員30年以上のベテランの著者が、タイトルにある通り中学生や高校生に分かりやすいように、文章の書き方の基本を語る。
日記については、アンネの日記やアミエルの日記を例にとりながら、次のように語る。
日記は、他の文章の様式にくらべて、自分をみつめ、自分にかかわり、ひたすら内なる自分、外なる自分にこだわる文章です。それを通して、自分の生き方を見直してゆくことができます。書く力をつけるために、そして自分の生き方を考えるために、みなさんも日記をつけてみませんか。