『かもめ食堂』

群ようこ『かもめ食堂』(幻冬舎 2006)を読む。
大人版『魔女の宅急便』のような雰囲気の作品で、日本での退屈な生活やただ惰性のままに歩んできた人生そのものに疲れを感じた女性3人が、フィンランドで 食堂を営むという不思議な設定の作品である。ヘルシンキの人々との優しい交流の中で、自分を肯定し、自分の居場所を探していく女性の姿が印象的であった。
映画のための書き下ろしなので、淡々と脚本のように話が進んでいき、あっという間に読み終えてしまった。

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