パンフレット研究:法政大学

1880年日本語による内外法律の専門教育を目的に東京駿河台に開設された東京法学社を起源とし、翌年東京法学校と改称し、1920年大学令による大学となり現在に至る。
十数年前は、24時間開放(解放)の自主管理の学生会館や、破天荒な学祭、表現の自由が保証されたキャンパスなど、「西の同志社、東の法政」と並び称されていたほど「自由」を売りにした大学であった。

しかし、少子化の影響が出始めた1999年から毎年のように新しいビルが建ち、新学部や新学科が増設されている。1999年以前までは、法、文、経済、経 営、社会、工学の6学部体制であったが、99年に国際文化学部、人間環境学部が設置され、2000年には現代福祉学部、情報科学部が、2003年にキャリ アデザイン学部、2008年にGIS(グローバル教養学部)、そして工学部が改組されて理工学部と生命科学部が開設され、2009年には新たにスポーツ健康学部まで作られている。
生命科学部や福祉、スポーツ学部の開設やキャンパス整備など、大学の拡充のされ方が先行する東洋大学と酷似している。しかし、偏差値でワンランク下の東洋大学よりも洗練されている所以は、何よりも「東京6大学」というブランドのお陰であろう。
また、大学のパンフレットに大学主催の「自主マスコミ講座」の案内も同封されてきた。大学側が主催しているにも関わらず、「自主」と名付けるあたりに法政大学の関係者の意気込みというか下心が見え隠れする。

しかし、あまりに法政の独自さを出した学部を急増したためか、パンフレットを読んでも一体何を勉強するのかよく分からない学部がある。
キャリアデザイン学部は、
人間環境学部も、

また、スポーツ健康学部の設置科目の中には「総合格闘技指導論」といった専門学校にすらないような驚きの授業すらある。

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