『望遠鏡をつくる人びと』

森本雅樹『望遠鏡をつくる人びと』(岩波書店 1972)を読む。
ちょうど東京大学・ 理学系研究科・ 天文学教育研究センターが南米チリのアタカマ砂漠に、世界最高水準の口径6.5m の赤外線望遠鏡を建設し、運用がスタートする時期だったので手に取ってみた。
著者は電波望遠鏡を専門とする学者で、野辺山宇宙電波観測所の建設にも尽力された方である。

現在三鷹にある国立天文台は、当時東京大学附属東京天文台と呼ばれており、東京大学理学部の実験室となっていた。現在でも天文台=東京大学という図式は変わらない。