『小児科医が見たタバコ病』

井埜利博『小児科医が見たタバコ病』(最新医学新書 2004)をパラパラと読む。
要はタバコは吸っている人も副流煙を吸う周囲の人にとっても有害なものであると断定した上で、喫煙人口が欧米に比べて高い割合で推移している懸念や、ニコチン中毒を治す具体的な治療方法などが説明されている。

最新の疫学調査調査によると、乳幼児突然死症候群(SIDS)の危険因子として、人工栄養児、うつ伏せ寝などなどと並び母親の喫煙による小児の受動喫煙が最大の危険因子であるとされている。

また禁煙補助剤として、ニコチネルTTS(ニコチンパッチ)やニコレット(ニコチンガム)の具体的な効能や使用法など、知らない世界の話だったので興味深かった。