『医療事務職をめざす本』

成美堂出版編集部『医療事務職をめざす本』(成美堂出版 2004)をパラパラと読む。
タイトルそのまま、女性に人気の医療事務を目指す人向けの本である。医療事務には外来患者業務、入院患者業務、レセプト業務、医療秘書業務、統計業務などに分類され、とりわけ医療報酬の請求に関わるレセプト業務が中心とされている。「診療報酬請求事務能力検定試験」を中心に、「医療事務技能審査試験」や「医療秘書技能検定試験」「「医事オペレータ技能検定試験」など、それぞれの業務に応じた資格が細かく設けられている。

正社員だけでなく、派遣やパートも多く、2021年現在では医療事務の外部委託率は40%近くとなっている。そうした非正規社員の時給や労災保険、契約期間などの待遇面も丁寧に紹介されていて、好感が持てる。ただ、高校生が手に取るには、ハードルが高い内容であった。