『ことばへの旅:第2集』

森本哲郎『ことばへの旅:第2集』(ダイヤモンド社 1974)を読む。

前集と同じく、芭蕉や啄木、カミュやシェイクスピアたちの名言を土台として、森本氏の人生のエッセンスが語られる。森本氏の哲学であろうか、瀟洒で多忙な生活よりも、質素で安寧な生活を選んだ偉人たちの言葉が選ばれることが多い。
芭蕉の「野分して盥に雨を聞く夜哉」の句を引いて、侘び寂びの心の豊かさを説き、エピクロスの「自由の最大の収穫は、自由である」の言葉を引いて、「足るを知る」という身の丈にあった生活こそが、精神的な自由が充足された快楽が得られると説く。

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