「近大キャビア身近に」

本日の東京新聞夕刊にクロマグロの完全養殖に成功した近畿大学水産研究所で、チョウザメの効率的な養殖の研究が進んでいるとの記事が掲載されていた。記事によると、紫外線をあてた精子を受精した受精卵に温度処理を実施したところ、メスしか生まれない「超メス」の染色体が含まれることが世界で初めて確認できたとのこと。全てメスだらけのチョウザメの養殖に成功すると、世界三大珍味の一つキャビアを2倍採れることができる。

全国海水養魚協会のデータを後掲するが、すでに日本の漁業生産額の23%が海面養殖業となっている。遠洋漁業や沖合漁業、沿岸漁業の海面漁業が軒並み右肩下がりのカーブを描いているのに対し、海面養殖業だけは生産量を増やしている。世界的な魚食ブームが広がる中で、近大キャビアが採算ベースに乗るようになると、国内消費だけでなく輸出にも回すことができるだろう。

養殖業の魅力と可能性について、生徒に説明できるように、しっかりと勉強していきたい。