山村浩二『アニメーションの世界へようこそ』(岩波ジュニア新書 2006)を読む。
『頭山』や『年をとった鰐』などの作品で世界的に知られるアニメーション作家の著者が、前半はアルタミラの洞窟画からディズニーの長編カラーアニメーションまでの歴史を語る。そして後半は、自作の解説を通して、従来のアニメの既成概念をさらっと超えていく、セリフのない短編アニメーションの表現の可能性について論じる。
本書に出てくる作品は全てYouTubeに公開されている。一部を見てみたが、コンピュータではなく、一枚一枚手書きで書かれているので、時間の流れ方が独特で面白かった。