本日の東京新聞に、ミャンマーの軍事政権に対して、中国だけでなくロシアも支援を強化しているとの記事が掲載されていた。ミャンマーは、「一帯一路経済圏構想」を掲げる中国の貿易権拡張政策の重要地域となっている。中国は人口爆発が進むアフリカへの進出を強めている。そのため、イギリスの影響が強いマラッカ海峡を経ずに、インド洋へ直接進出できるミャンマーを支配下に治めようと躍起になっている。
一方、ロシアにとって、ミャンマーは地政学的にさほど重要な国ではない。それでも武器供与を行うということは、記事にもある通り、中国やパキスタンとの軍事同盟の絆の補強を狙ったものであると解釈できる。コロナで世界があたふたしている中で、インド洋周辺を巡って、英米印豪vs中露パの対立がいよいよきな臭くなっている。