『古川』

第8回日本ホラー小説大賞短編賞受賞作、吉永達彦『古川』(角川書店 2001)を読む。
表題作の他、『冥い沼』という作品も収録されている。
最近、あまりに疲れており読書に気が向かなかったので、本棚に眠っていた読みやすいホラーの短編を手に取ってみた。冷蔵庫が普及し始めた1960年代初頭の大阪のどぶ川沿いの長屋が舞台となっている。過去に恨みを持って古川で亡くなった亡霊どもと、長屋で暮らす霊能力を持った弟と姉との「戦い」が描かれる。
アクションアニメのノベライズのような雰囲気の作品で、亡霊との「戦闘シーン」が巧みに描かれるのだが、いまいち作品世界にはまることができず、後半は読み飛ばしていった。

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