「総人口減 過去最大」

本日の東京新聞朝刊に、少子化がもたらす自然減と、人口の偏在がもたらす社会減に関する記事が掲載されていた。地理学の世界では、社会や産業、農業など人間が関わる分野を人文地理学といい、人間が介在しない地形や気象などの分野を自然地理学といい、両者を総称して系統地理学という。また系統地理学を土台に世界の地形や気候、宗教、農業、産業などを学習する分野を地誌学という。
すでに日本に関しては、中学校で系統地理学と地誌学の両面からの学習を終えている。高校ではもう少し深く系統地理学を学んでいき、日本を除いた世界地誌を学んでいくことになる。人口は単なる数字の暗記ではなく、そこに社会の総体が象徴されており、産業の進展や経済が見えてくるものとなっている。

日本に住民票がある外国人が240万人を超える一方、日本人の人口はこの10数年の間、一貫して減り続けている。社会を支える生産年齢人口の減少分を外国人労働者が担っている状況が見えてくる。そうした外国人に対する公的支援の充実と、日本語を母語としない子どもたちが増えていく中で、教育の機会の確保が求められる。
この点はまた授業の中で触れていきたい。cf.夜間中学、定時制高校、ワラビスタン