『歪んだ忌日』

西村賢太『歪んだ忌日』(新潮社 2013)を読む。
表題作のほか、雑誌「新潮」や「文學界」に掲載された『形影相弔』『青痣』『膣の復讐』『感傷凌轢』『跼蹐の門』の芥川賞受賞後に書かれた5編が収められている。芥川賞受賞作となった『苦役列車』に続く、北町貫太主人公の私小説となっている。家を出た15歳の頃や秋恵との同棲生活時分や別れた後の「慊い」生活を描く。
年の始まりから西村作品を続けて2冊読んだが、何かもうお腹いっぱいな感じである。