月尾嘉男『先住民族の叡智』(遊行社 2013)を読む。
ここしばらく膝の怪我もありバタバタしており、全く本を読む余裕すら失っていた。1週間くらいかけて途切れ途切れページを繰っていった。
世界中をカヌーやクロスカントリーで回りながら環境保護や地域計画に取り組む著者が、ニュージーランドの先住民族のマオリ族や米国南西部の先住民族のナヴァオ族、オーストラリアのアボリジニ、北アフリカのベルベル人などが暮らす地域に訪れ、周囲の生態系を全く乱さない生活様式や7世代後の子孫に配慮したリサイクル社会の実情などを紹介する。
月刊誌に連載されたコラムをまとめたものだが、内容的な重複が多くあり、書籍化する際には再編集を加えた方が読みやすいであろう。