大友信勝『ボケが病院でつくられる:介護と闘う家族たち』(旬報社 1998)をパラパラと読む。
社事大のレポートを書く際に買ったものだが、読まず仕舞いで本棚に眠っていた本だ。大学の授業で習ったのだろうか?
執筆当時東洋大学で社会福祉学科教授の職にあった著者が、専門的見地から自身の父親の介護で振り回される日々を赤裸々に語る。
3世代兄弟姉妹それぞれ離れ離れで生活する中で、秋田に住む父親が突然脳梗塞で入院したところから話が始まる。前立腺肥大の手術や譫妄の症状に加え、転院先での半植物状態、意識障害と続き、24時間点滴のチューブでただただ眠り続ける状態となってしまった父親の治療を巡って、著者の考察が加えられる。
『ボケが病院でつくられる』
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