深田和範『「文系・大卒・30歳以上」がクビになる:大失業時代を生き抜く発想法』(新潮新書 2009)を読む。
タイトル通り、文系大学卒の30歳以上のホワイトカラーが大量にリストラされる状況分析と、そのシュミレーション、対策が丁寧に説明されている。筆者は、リーマンショック以降の不況は一時的なものではなく、少子高齢化や産業の空洞化、商品開発力の低下などが絡んだ構造的なものであり、単にリストラされないということよりも、新しいビジネスチャンスに挑んでいく判断力が求められると述べる。
リーマンショックの嵐が吹き荒れた5年前の本であるが、ちょうど5年前、私自身が「文系・大卒・30歳以上」のホワイトカラーであった。幸いなことに、あと数年でリストラされるということはないだろうが、自分自身の商品価値の見極めと、労働移動や失業にあっても対応できるだけの柔軟性は、常日頃から意識していきたい。
『「文系・大卒・30歳以上」がクビになる』
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