『アフリカ・ブラックロード』

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嵐よういち『アフリカ・ブラックロード』(彩図社 2009)を読む。
地図を片手に南アフリカの独立の年号や国民所得などのデータと付き合わせながら読んだ。
著者の嵐氏は、海外のスラム街や犯罪が多発する危険地域を訪れ、その危険度を体当たりで取材するルポライターである。
今回の旅は、南アフリカのヨハネスブルグとケープタウン、ナミビア共和国の首都ウイントフック、ジンバブエの首都ハラレ、スワジランドの4カ国である。どの国も曰く付きであり、街を歩いていていきなりストレートパンチを食らったり、バーで絡まれたりと大変な旅を強いられている。特に、ジンバブエの首都ハラレの滞在記は日本人がほとんど訪れない都市であり興味深く読んだ。
ジンバブエは現在でも評判の悪いロバート・ガブリエル・ムガベ大統領が政権に居座っており、北朝鮮ばりの独裁体制が続いている。外務省の情報によると、数年前にテレビニュースとなったハイパーインフレのジンバブエ・ドルは現在では流通しておらず、米ドルやアフリカ・ランドの他に、元や円、豪ドル、インド・ルピーが法定通貨として導入されている。

□ 新海外ブラックロード

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