『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説』

関暁夫『ハローバイバイ・関暁夫の都市伝説:信じるか信じないかはあなた次第』(竹書房 2006)を読む。
ケネディとリンカーンの奇妙な符号や徳川埋蔵金、ノストラダムスとヒトラーなどの定番から、アディダスとワールドカップ、電子レンジUFO説、スピルバーグの正体など、ヤフーニュースにあれば必ずクリックしてしまいそうな都市伝説まで多数収録されている。
その中で、地下鉄の自動券売機のタッチパネルは密かに指紋を照合しているという話が興味深かった。関暁夫氏によると、券売機の中には、あらかじめ指名手配半犯の指紋が登録されており、内蔵されたカメラで人相を撮られ、警察に通報される仕組みが張り巡らされているそうだ。またそうした機能は銀行のATMや一部のガソリンスタンドのパネルにも仕掛けられており、逃走犯を追いつめていく「秘密捜査網」が全国に敷かれているという話である。近年のNシステムや防犯カメラによる捜査の充実ぶりを見るに、一概に信憑性に欠ける嘘だとも言いがたい。

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