「村上龍“失われた10年”を問う」

現在NHKテレビを見ながらこの文章を書いている。「NHKスペシャル:村上龍“失われた10年”を問う」という番組だ。
1985年のプラザ合意以降のバブル経済の検証であるが、少々視点が狭い気がする。1980年代後半から2000年の現在までを振り返るには、中曽根政治の内実そのものを問い直す視点が不可欠である。中曽根が「臨調ー臨教審」路線の新自由主義の種を蒔き、竹下が水をやり、橋本が芽を育て、小渕、森政権で開花させんとしている。そこに位置づけられる教育、労働、金融、社会保障、家族制度、情報通信各分野における「規制緩和」政策を総合的に振り返らなくては全てが中途半端な考察に終わってしまい、「規制緩和」をしていない政治、行政にその矛先を向けていくような議論が展開できない。

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