『FRONTIERS【宇宙】謎の収集』

昨日はアイザック・アシモフの『FRONTIERS【宇宙】謎の収集』(青春出版社 1991)を読んだ。
内容は興味深いのだが、訳がよろしくない。直訳調の日本語で読点の打ち方が悪く、文章にリズムがない。
読みながら、様々な情報が光ファイバーの整備でどんどん光速に近い速さで流通しているが、それを越えるものがあるという星新一の言葉を思いだした。相対性原理に従うならば通信技術がどんなに進んでも、光速を越えて伝わる情報は存在しえないが、事実はそれよりはるかに速く、宇宙の裏側にまで一瞬で伝わる。つまり地球から何十光年も彼方の星に住んでいる夫に、地球に住む妻から子供が産まれたという情報を光速で送っても、夫に届くのは何十年も先であるが、夫が父親になったという事実は子供が産まれたという事実は瞬間に夫に届けられるというものだ。

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