大学案内研究:上野学園大学・短期大学

上野学園大学・上野学園短期大学のパンフレット(2014年度版)を読む。
名前の通り東京・上野駅から歩いてすぐのところにキャンパスが置かれている。1904年石橋蔵五郎が設立した私立上野女学院が母体となっている。戦後女子高等学校が設立され、1952年に短期大学が設置、1958年に4年制大学が設置されている。1995年には4年制大学に国際文化学部が増設されている。しかし当初から学生が集まらなかったのであろう、10年後の2004年に音楽・文化学部に変更され、2010年に消滅している。現在は演奏家コース、器楽コース、声楽コース、ミュージック・リサーチ・コースからなる4年制音楽学部と、短期大学が置かれている。しかし放漫経営のためか、いたずらに大学の規模を大きくしたために、学生募集は苦労しているようだ。親族経営が続き、客観的な経営判断ができなかったのが原因であろうか。
学生が少ないためか、派手なコンサートや大編成のオーケストラはあまり盛んではなく、少人数教育、個別指導を売りとしている。
専門学校と代わり映えせず、大学という雰囲気は感じられない。「師事」という言葉が多用される顔写真入りの教員紹介のページは他大のパンフレットと同様丁寧に作られている。
学生寮の紹介でワンルームの部屋にドデンとグランドピアノが鎮座している写真が、音大生の生活が垣間見えたような気がして妙に印象に残った。

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