日別アーカイブ: 2025年10月4日

「教育現場に涼風を」

『月刊JTU』2025年10月号の巻頭コラムに、東京大学大学院の本田由紀教授が寄稿されている。今月号は「教育現場に涼風を」と題して、彼女が「これは!」と思ったイベントや講演会でのメモがいくつか紹介されている。

その中の一つに「仕込みが行き届いた官僚作文と、学者の理想主義が結びつくとあぶない。そうして掲げられる方針を、実際に現場で行わされるのはごく普通の人間であり、普通の人間にとっては遂行するのが無理なようなこまごまとした指示や抽象的な理念が、リソースもないままに上から降ってくる」というものがあった。次の学習指導要領の検討状況に関する指摘である。

全く同感である。批判を許さない官僚作文と理想主義こそ、扱いにくいものはない。一人一人の現場の教員の主観や思いを第一にしたい。