月別アーカイブ: 2019年3月

『縫い方の基礎の基礎』

八角節子『縫い方の基礎の基礎:わかりやすい写真でマスターする』(文化出版局 1994)をぱらぱらと眺める。ミシンを用いてポケットや衿,カフスなどの付け方を写真で解説している。といっても,素人が見ても何が何だか全く分からない。おそらくは専門学校の授業の参考資料として使用されていたのであろう。授業での制作過程で確認資料として読むならば進行が分かりやすい。

『終幕のない殺人』

内田康夫『終幕(フィナーレ)のない殺人』(祥伝社文庫 2017)を読む。
1987年に刊行された本の文庫化である。箱根の別荘で深夜に起きた連続殺人事件である。
内田作品の売りである旅情も歴史も社会的テーマも全く無い,単なる密室殺人事件である。読みやすかったのでさらりと読んだが,感想は何もない。

『不等辺三角形』

内田康夫『不等辺三角形』(講談社文庫 2013)を読む。
2010年に刊行された本の文庫化である。名古屋と奥松島を舞台にした殺人事件である。名古屋の(株)松坂屋の初代社長である15代伊藤次郎左衛門祐民の別荘であった「揚輝荘」や,宮城県の南部,福島県境にある伊具郡丸森町にある「齋理屋敷」などを忠実にモデルとしており,汪兆銘や奥松島の野蒜築港跡なども登場する。春の息吹を感じるようになったので,見知らぬ街をポタリングしたくなった。