西村亨『源氏物語とその作者たち』(文春新書 2010)を読む。
慶應大学在学中に折口信夫に師事し、古代学の継承と王朝和歌/物語研究に努める著者が、源氏物語の成立過程に迫る。
武田宗俊氏が唱える「紫の上系」「玉鬘系」の分類を元に、丁寧に源氏の各巻のつながりを説明する。著者によると、紫式部自身が執筆したのは、桐壺、若紫、紅葉賀、明石などの17巻に過ぎず、帚木や空蝉、末摘花などの16巻は紫式部プロデュースによる他者の
『源氏物語とその作者たち』
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西村亨『源氏物語とその作者たち』(文春新書 2010)を読む。
慶應大学在学中に折口信夫に師事し、古代学の継承と王朝和歌/物語研究に努める著者が、源氏物語の成立過程に迫る。
武田宗俊氏が唱える「紫の上系」「玉鬘系」の分類を元に、丁寧に源氏の各巻のつながりを説明する。著者によると、紫式部自身が執筆したのは、桐壺、若紫、紅葉賀、明石などの17巻に過ぎず、帚木や空蝉、末摘花などの16巻は紫式部プロデュースによる他者の