日別アーカイブ: 2017年11月24日

『一生モノの勉強法』

鎌田浩毅『一生モノの勉強法:京大理系人気教授の戦略とノウハウ』(東洋経済新報社 2009)を読む。
京大で火山学を教える著者が、勉強を継続するための目標設定や読書法、試験のテクニックなどを指南する。中身は至って当たり前な内容なのだが、極めて平易な文章で一気に読んでしまった。あまりに読みやすいので、活字を拾うスピートが早すぎて、読んでいる側から中身がどんどん抜け落ちてしまうような錯覚すら感じた。

(中略)人間の集中力の持続時間を意識した「15分法」と言われる手法です。
最低の時間単位を15分とし、その間は集中するという方法です。
例えば、テレビドラマを見ていると、およそ15分ごとにコマーシャルが入ることに気づいているでしょうか。人間がストーリーに集中できるのが15分なので、そこでインターバルを置いているわけです。
逆に言えば、人間は最低でも15分は、どんなに辛いことでも集中して取り組むことができます。だから、とにかく15分は頑張る。苦手な勉強でも15分だけならば頑張ってもよいでしょう。
あるいは、15分ずつ次から次へと勉強する中身を変えていくのも、集中力を保つのに非常に効果的です。15分ごとにゲームをクリアしたような達成感を味わうことが、15分法をうまく使いこなすポイントなのです。