月別アーカイブ: 2016年5月

「いま"大学のコストパフォーマンス"を考える」

life20160424

Podcastで配信されている、文化系トークラジオ Life「いま”大学のコストパフォーマンス”を考える」(TBS RADIO 2016年5月20日放送)を聴いた。
出演者の方々の個人的な経験から、大学に通う意義や、就活やサークル活動における学生気質、昔と比べた大学の社会的立ち位置の変化などが、3時間以上にわたって語られ続けた。ちょうど私と同じアラフォー世代が多かったので、20年前との大学の変化に関する話が興味深かった。
大学-特に文系学部-に高額な学費に見合うだけのリターンがあるかという刺激的な問いから、就活に特化した大学の存在意義や、出会いの場としての大学の可能性、奨学金の問題、大学で働く教育者の間の格差など話が広がっていった。大学に対する根強い「幻想」が良くも悪くも問題を複雑にしている点は理解できた。

『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』

arakawa

地上波で放映された、飯塚健脚本・監督『荒川アンダー ザ ブリッジ THE MOVIE』(2011 ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント)を観た。久しぶりに家のテレビであるが映画を楽しんだ。
テレビドラマ版を全く観ておらず、登場人物の背景など分からなかったが、観ているうちに、荒川河川敷に住む変人奇人の世界観に徐々に染まっていき、カットされている部分もあったが、最後は荒川に住む人物の一人になりきって楽しむことができた。
独特の時間が流れており、私の好きなタイプの映画であった。

『鞆の浦殺人事件』

内田康夫『鞆の浦殺人事件』(講談社文庫 1996)を読む。
1988年に刊行され、風光明媚な広島県・鞆の浦を舞台にした殺人事件に名探偵浅見光彦が立ち向かう。単なる旅情ミステリーではなく、殺人事件の背景に、高度経済成長期における福山市での日本鋼管(現JFE)製鉄所操業の裏事情が丁寧に描かれている。気晴らしにさらっと読んだのだが、紙幅の割に読み応えがあった。

「ジャガー」全国急襲。

本日の東京新聞「TOKYO発」より。あまりのインパクトに引用してみた。

jaguar

ハスキーボイスで千葉愛を歌うロックミュージシャンの「JAGUAR」さんの知名度が急上昇しています。千葉テレビの応援団長に就任。世を忍ぶ仮の姿は「洋服直しチェーン店経営者」だそうです。

『銀の匙』

本棚を整理するために、中勘助『銀の匙』(岩波新書 1935)を2〜3ページだけ読んだ。
前に新聞記事で目にして10数ページ読んでみたのだが、つまらなかったのでうっちゃっておいた本である。
やれ夏目漱石が絶賛しただの、灘中高の有名国語教師が3年間この作品だけで授業を展開しただの、いろいろ尾鰭がついて回る作品だが、どうにも話の内容が頭に入っていかなかった。