内田康夫『朝日殺人事件』(実業之日本社 1992)を読む。
名探偵浅見光彦の神がかりな発見や推理がきらめく推理小説である。
不動産のバブル不況やJR発足後の客対応の向上、移動電話の普及、東北地方のインフラ整備など、20数年前のニュースがあちこちにちりばめられており、自分の人生のターニングポイントとして印象深い1992年当時の雰囲気を満喫する時代小説として読んだ。
月別アーカイブ: 2015年10月
『バイシクルクラブ』
春日部東口ポタリング
上の子と真ん中の子と3人で、春日部東口にあるペットショップまで自転車で出かけた。
帰り際、真言宗智山派の寺院に立ち寄った。「お寺の中に神様がいるの?」と真ん中の子が訊いてくる。「仏様がいるんだよ」と答える。
小渕観音でも同じような質問をしてきたが、子どもながらに寺社の厳かさを感じるのだろうか。
春日部に住み始めて十数年になるが、自転車でゆっくりと目的も決めずにペダルを回していると、改めてこんな景色があったのかと感じること頻りである。車の中からは街の表向きの顔しか見ることができない。ナビも付いているので地名や建物の名前は知識として頭に入ってくるが、街の佇まいまで感じることはついぞはなかった。
高校卒業して、50ccのスクーターで夜な夜な厚木・伊勢原周辺を走っていた頃を思い出す。当時も走ることよりも、人々の生活や見たことのないアングルから街を眺めることが楽しかったのだ。
自転車競技の魅力
本日、出勤途中の車で、FM NACK5の清水勇人さいたま市長が担当する「ザ・フロンティアーズ」という番組を聞いていたら、自転車雑誌「チクリッシモ」編集長の宮内忍氏が出演していた。
宮内氏は自転車競技について、公道で行うものであり入場料もな区、また、ツール・ド・フランスで観客が選手にバケツで水を掛けている話を紹介し、最も選手と観客の距離が近いスポーツだと語っていた。競技の土俵の上に観客も足を踏み入れているような状態であり、選手同士だけでなく、選手と観客の間の事故やトラブルもあり、まさに選手と観客が一体となって作り上げているのだ。
観客のいない自転車競技はないという言葉が印象に残った。演劇の持つドラマ性をもっと売り込めばロードレースももっと盛んになるのに。
来年の手帳
少し早いが来年の手帳を買ってきた。
歯医者のあと、少し時間があったので、先日閉店が発表されたロビンソン、いや西武春日部にあるロフトに立ち寄った。
今年と同じくB6サイズにしようか、仕事でノート代わりにもなるA5サイズにしようか。1日の仕事の流れが見えやすいバーチカルレイアウトか、色々と書き加えやすいホライズンレイアウトか。仕事の展開やライフスタイルの変化を含め、一年間にわたる手帳との付き合い方を想像しながら、手帳コーナーをぶらぶらとうろつくのは至福の時間である。ほぼ日手帳や能率手帳、ジブン手帳などを手に取りつつ30分近く徘徊した。
しかし、結局は手触りも含め今年と同じ手帳の色違いをを購入した。真新しい手帳を開きながら、様々な場面で今年よりもたくさんの充実した予定を書き込む姿を思い浮かべてしまう。