家族を連れて、アクアワールド茨城県大洗水族館へ出かけた。
ここしばらく子どもの行事や仕事で忙しかったので、夏休みのスパリゾートハワイアンズ以来、3ヶ月ぶりの家族揃っての遠出となった。
イルカとアシカのショーが面白かった。あまりの賢さに、どうやって動物に芸を教えているのかと不思議で仕方なかった。
帰りに、大洗リゾートアウトレットに立ち寄った。平日の夕方ということもあってか、施設内は不気味なくらいにガラガラであった。黒い布で覆われたテナントも多かった。「震災復興記念ギャラリー」という展示コーナーで、震災当時の写真やビデオ映像を見た。津波の怖さと復興にかける人たちの力強さを改めて感じた。復興の手助けをという思いもあり、貸切状態の洋食屋で早めの夕食をして帰路についた。
月別アーカイブ: 2014年11月
『武道の心理学入門』
小沢隆『武道の心理学入門:武道教育と無意識の世界』(BABジャパン 2006)をパラパラと読む。
大道塾から分離し、1999年の設立された空手道禅道会の代表を務める著者が、武道を通じた心のバランスや身体感覚について語る。
禅道会自体は長野県飯田市という片田舎にありながら、地元に根ざして地道に武道教育を実践している素晴らしい団体だと思っている。
しかし、この本はそうした武道論とも教育論とも異なる、独特なフロイトの解釈や身体論が展開されており、2、3ページで読む気が無くなってしまった。果たして全部読んで理解できる人はいるのであろうか。
『ゲゲゲの女房』
武良布枝『ゲゲゲの女房』(実業之日本社 2008)を読む。
『ゲゲゲの鬼太郎』で知られる漫画家水木しげる氏を支えた、糟糠の妻である武良布枝さんの80年近い過去半生が丁寧に綴られている。
夫水木氏の仕事ぶりや家族の成長を通して、漫画だけでなくテレビアニメの初期の様子や高度経済成長期の庶民の暮らしの変化が伺われる。また水木氏自身のパプアニューギニアでの戦争体験や、戦後の混乱もぶりもきちんと描かれている。
あとがきの中の次の言葉が印象的であった。
なんだかいまは、「家庭環境」、「結婚」、「就職」など、人生の入り口でどれだけ幸運をつかむかで、その後のすべてが決まってしまうかのように思い込んでしまう人が多いと聞きます。
人生の入り口での状態は、といえば、水木も私も、お世辞にも、幸運だっとはいえないでしょう。でも、「いろいろなことがあったけれど、幸せだ」と素直にいえるのは、「水木が自分自身を信じ続け、私も水木を信じ続けてきた」からだと思います。自分が選んだ道をひたむきに生きていけば、「来るべきときが必ず来る」とふたりとも信じていたのです。
NO WAR杉並 立ち上がり集会のご案内
以下、メーリングリストより転載します。
★NO WAR杉並 立ち上がり集会のご案内です。
トウモトです。1970年に設立した神道政治連盟国会議員懇談会(神道議連)は、まさに戦前・戦中の「天皇を中心とした神の国」の復活を目指しています。その「神道議連」の現在の会長は安倍首相で、衆参293人の国会議員が所属しています。そして、この国会議員を支えているのは、「地方議会から『誇りある国づくり』を」スローガンに右翼運動を展開している「日本会議地方議運」です。安倍内閣の暴走を止めるためには、とりあえず来年の4月に行われる統一選挙で、この安倍内閣につながる議員を根こそぎ落とすしかないと思います。「NO WAR杉並」 立ち上がり集会を、その起爆剤にしたい!
そのためには、会場を満杯にする必要があります。ぜひ ぜひ みなさん!ご参加ください。
<NO WAR杉並 立ち上がり集会>
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子どもたちを戦場に送らないために…安倍政権NO!
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◆日時⇒11月15日(土)午後6:00(開場)6:30(開演)
◆会場⇒杉並区立産業商工会館3階ホール <JR阿佐ヶ谷駅南口徒歩5分>
◆基調講演ー「安倍政権は日本をどこへ導くつもりなのか改めて立憲主義の立場から考える」
★講師⇒ 中野晃一さん(立憲デモクラシーの会呼びかけ人・上智大学教授)
◆報告⇒「安倍政権のメディア攻撃」 ★永田浩三さん((武蔵大学教授・NHK元プロデューサ)
◆♪~歌(予定)⇒定塚 才恵子さん
◆資料代⇒500円
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国民の多くの反対を押し切って、集団的自衛権行使容認の閣議決定がされ、秘密保護法も閣議決定で12月10日から施行することを決めました。日本の平和主義の根幹が崩され、「戦争する国」に変貌しようとしています。この安倍政権の暴走に、私たちはどのように立ち向かえばいいのでしょうか。あらためて「権力者を憲法で縛る」立憲主義の立場から、現在そして今後の問題を考えたいと思います。みなさん!ぜひご参加ください。
主催: NO WAR杉並
連絡先⇒東本(090-1859-6656)塩谷(3396-3997)
http://nowarsgn.jimdo.com/
『仕事とセックスのあいだ』
玄田有史・斎藤珠里『仕事とセックスのあいだ』(朝日新書 2006)を読む。
テーマはずばり「セックスレス」である。一頁に何度もセックスやセックスレスという単語が並ぶ。しかし、スポーツ新聞や「2チャンネル」のような好事家的な内容とは異なり、社会調査データの分析から、社会問題としてセックスレスを位置づける。労働経済学を専門とする玄田氏が労働時間や職場の雰囲気、労働観といった側面からセックスレスにアプローチを試みるのに対し、アエラ編集部を経てパリ第1大学博士課程でセックスとメディアの研究をしている斎藤さんは女性性や男女交際、「負け犬(酒井順子)」といった側面からセックスレスの実態に迫る。
玄田氏の分析によると、労働時間が増えれば増えるほど、雇用が不安定になればなるほどセックスの回数は激減する。また、職場の雰囲気や労働意欲が低いほどセックスレスになる傾向が強くなる。
むすびの中で、玄田氏は次のように述べる。参考にしたいと思ったので、少し長いが引用してみたい。
今回、ショックだった一つはそこです。これまでの働き方が、個人の内面に深く関わっているんだと突きつけられた感じがして。仕事上のストレスが、個人の気持ちやパートナーとの関係にひそかに、そして確実に影響している。いい悪いを超えて、素直に悲しいと思った。
(中略)仕事も大事、夫婦や恋人との関係も大事。だけど、もう一つ本当に大事なのは「遊び」です。仕事とパートナーとのセックスがあまりにも直接的に結びついているのは、やっぱり悲しい。仕事とか、子育てとかいう括りだけじゃなく、もっと広い意味での遊びを一人ひとりが生活の中で持たないと。男も女も、もっと遊ばなくちゃいけない。職場の中の遊びとして、斎藤さんが言うように「色気」というのも必要かもしれない。
(中略)遊びというのは、心を自由にして、敢えて無駄を認めてみるとか、理屈を超えた何かを自分からやってみることじゃないかと思うんです。
(中略)でも、どんな世界でもね、いい仕事をする人って、結局は遊びがある人だと思うんです。それはきっとフランスも日本も一緒でしょう。原点に戻れば、同じかなって。生活が困窮してすべてを売り払ってしまっても、大事にしている一着の着物だけは手放さないという人のなかには、独特の遊びの感覚があるように思う。いつの時代も、どんな国でも、そんな人はいる。生きるためと考え過ぎたら窮屈になっちゃう。つまらない理屈を超えたのが「遊び」なんです。