齋藤隆『齋藤孝のざっくり!日本史:「すごいよ!ポイント」で本当の面白さが見えてくる』(祥伝社 2007)を読む。
一問一答式に歴史用語を暗記するのではなく、話のネタにできるほどに、歴史の文脈を見つけて語ることができることが本当の歴史の見方だという。また、まずざっくりと大枠をつかむこと。そしてそれを3つのキーポイントで説明できるように理解することが大事だと述べる。
これまで年号ごとに地名や人物名、史料の中身を覚え、次の展開の事件や人物名に繋げていくことが日本史の勉強だと思い込んできた。しかし、斎藤氏は「廃藩置県」や「大化の改新」「三世一身の法」の中身よりも、それが歴史的にどういう意味を持ち、「現在」にまで繋がってきているかをざっくりと大胆に説明している。著者の勢いに押され、つい「なるほど」とうなづいてしまうことがいくつかあった。