本日は、昼から娘の入学式に参列してきた。
校長の挨拶のなかで、「入学まで様々なご苦労があったことでしょう」という言葉があった。淡々として語り口であったが、この6年余りの記憶が一瞬、走馬灯のように頭をよぎった。
親になってこの6年余り、子どもの成長を喜ぶ以上に、気忙しい日々に追われ続けた。仕事のことばかりに目が向いてしまい、子どもに余裕を持って向き合ってこなかったという反省ばかりである。子どもにとって入学式は大きな節目であるが、親としての節目も意識していかねばなるまい。
式後は1年生の教室で簡単な説明会が催された。壁には50音図や古ぼけた鉛筆の持ち方のイラスト、正しい学習の姿勢の写真などが所狭しと飾ってあった。30年前とあまり変わらない光景であった。あまり使われていなさそうな液晶テレビだけが周囲のセピア調の風景から浮いていた。