日別アーカイブ: 2010年11月23日

パンフレット研究:大学コンソーシアム京都

財団法人大学コンソーシアム京都のパンフレットを読む。
京都地域を中心とした約50の大学・短大の単位互換制度を始め、図書館共通閲覧システムやインターンシップ、また学生交流事業として「京都学生祭典」や「京都国際学生映画祭」などを手がける。受験生集めや地域の活性化などを目論見、京都の企業や京都府 や京都市も絡んだ一大プロジェクトである。京都全体が一つのキャンパスであると、単位互換制度に力を注いでいるものの、京都精華大学の「現代音楽論」や京都産業大学の「京都地名探訪」などカルチャー講座の域を出ない科目が多い。また加盟大学の中には、受験生集めに苦労している大学や東京の大学も名を連ねており、総花的な形態となっているのは否めない。

『国道20号線』

小林紀晴『国道20号線』(河出書房新社 2001)を読む。
先日、センターの問題集で同じ著者の『写真学生』を少し読んだので手に取ってみた。
長野出身の著者の思いが込められており、東京と長野を結ぶ国道20号線を舞台にした6編のショートストーリーが展開される。どの作品も、主人公は故郷長野と無理に断絶を作ろうとする。その無理な生き方が、現在の時間に流されていく主人公の姿を浮かび上がらせる。