日別アーカイブ: 2010年9月30日

パンフレット研究:龍谷大学

龍谷大学のパンフレットを読む。
1639年の西本願寺境内におかれた学寮を源流とする。1922年に大学令により龍谷大学となる。1949年の新制大学令によって、4年制の文学部を開設する。以後、経済学部、経営学部、法学部が順次開設されている。さらに1989年には琵琶湖の近くに瀬田キャンパスが開学し、理工学部、社会学部、国際文化学部が設置されている。さらに、2011年には京都の深草キャンパスに政策学部が開設予定となっている。またニーズを捉えたのか、短期大学部に社会福祉学科に加え、2011年から子ども教育学科が新設される。文系から理系まで医農薬以外は一通り揃えましたといった陣容で、ちょうど東洋大学と似たような、学部学科の「総合デパート」といった趣だ。

東本願寺と西本願寺の教義上の相違点はよく分からないが、大谷大学と同様、文学部に仏教学部とは別に、真宗学科がおかれ、真宗教壇の教理や歴史、布教伝導などを専門的に学ぶことができる。大学院は真宗学専攻の修士・博士課程に加え、学内外での実習・研修を重視した3年課程の実践真宗学研究科がおかれている。
また、文学部の3・4年生が学ぶ京都駅徒歩圏内の大宮キャンパスは明治時代の瀟洒な建物が並び、写真で見る限り映画のセットのようで雰囲気満点である。一方で琵琶湖の辺の瀬田キャンパスは京都市内からも距離があり、実験施設が必要な理工学部以外の文系学部の学生にとっては魅力半減であろう。

大学自体が大きいためか、他大に比べ、あまり京都にこだわっている節がなく、東京のマンモス大学のコピーとなっている。