1947年創設の京都外国語学校を前身とし、50年設立の京都外国語短期大学を経て、1959年に4年制の大学となっている。当初は英米語だけであったが、順次スペイン語、フランス語、ドイツ語、ブラジルポルトガル語、中国語、日本語、イタリア語学科が増設され、2010年には国際教養学科が開設されている。また、同じキャンパスに夜間課程の短期大学を併設している。教員も昼間の4大と夜間の短大の両方の授業を受け持っており、施設だけでなく、人材も効率よく使用している。
東京でいうと、神田外語大によく似ており、おしゃれなキャンパスに、インターンシップや国際交流、ボランティア、弁論大会、海外留学といった言葉が踊っている。学科紹介のページでも「コミュニケーション」「異文化理解」「自国文化理解」、「多言語多文化」といったタームがあちこちに散りばめられている。そしてどの学科も当該言語習得に加え、文学や歴史、地域についての入門的な授業がプラスされている。よく言えば興味関心の赴くままに幅広く学べるといえる。が、悪く言えば、言語以外はなおざりで、講師の先生の専門領域の科目を並べたにすぎない。
私自身が受験で英語文法に苦労し、学生時代には第2外国語のロシア語を落として落としてきたので、外国語全般にはあまり良い思い出がない。そのため、大学で語学をメインにするというのは苦行のように思えて仕方がない。