テレビで放映された、松雪泰子主演の映画『フラガール』(2006 シネカノン)を観た。
数年前に観た『スウィングガールズ』(2004 東宝)と展開がよく似ていて、予想どんぴしゃりの結末であったが、実話を基にした作品だと知り、ちょうど昨年末に舞台となったいわき市を訪れていたばかりだったので感慨深かった。
まあ、この手の作品は今後も手を替え品を替え制作され続けるのであろう。仲間内の不協和音が一つの目的に向かってまとまっていく作品というのは、「和を以て貴しとなす」伝統を持つ日本人に受け入れられやすいのであろう。
月別アーカイブ: 2010年2月
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『インビクタス/負けざる者たち』
『デトロイト・メタル・シティ』
『NO.6 #3』『NO.6 #4』『NO.6 #5』
2010/02/11
あさのあつこ『NO.6 #5』(講談社 2006)を読む。
2010/02/10
あさのあつこ『NO.6 #4』(講談社 2005)を読む。
続きが気になり一気に読んでしまった。
2010/02/09
あさのあつこ『NO.6 #3』(講談社 2004)を読む。
一気に読んでしまった。
生徒に送った言葉
〈生徒に送った言葉〉
ご卒業おめでとうございます。
昨年度は古典ないし現代文を、今年度は現代文を担当しました。特に今年度の2学期には、試験を挟んで約2ヶ月、森鴎外の『舞姫』を扱うことができ、国語科 の教員冥利につきる日々でした。授業の中でも触れましたが、『舞姫』の主題は、日清・日露戦争へと突き進む国家の土台を築いた山県有朋(天方伯)について いくか否か迷った挙げ句、最悪の形で帰国(出世)の道を選んだ主人公太田豊太郎の決断にあります。
文学というのは、個人の内面を通して社会を見る、また社会の動きが個人の悩みを誘発する、そうした個人と社会のつながりを表すものです。高校の国語の授業 で、『羅生門』『山月記』『こころ』『舞姫』と近代文学の代表的な4つの作品を扱ってきましたが、どれも登場人物を巡る社会状況と心の葛藤がテーマでし た。
さてこれからはみなさん自身が「文学」を紡いでいく番です。様々な登場人物がぶつかり、政治や経済が揺れ動いていく手に汗握るドラマを演出してください。