高野秀行『ワセダ三畳青春記』(集英社文庫 2003)を読む。
早稲田大学探検部に所属していた著者が、早大付近の家賃1万2千円のアパートで11年間もの間(寝)過ごしたどたばた顛末記である。確かに十数年前まで残っていた怪しい早稲田界隈の雰囲気がどんよりと滲み出ていた。
私自身早稲田南町にあった家賃2万5千円の四畳半のおんぼろアパートに住んでいたので、大学のサークルボックス化してしまうアパートの様相や、行動が不可思議なアパート住民、極端に食費にしわ寄せがいく貧乏暮らしなど、自分の学生時代になぞらえながら懐かしく読んだ。
『ワセダ三畳青春記』
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