日別アーカイブ: 2006年5月17日

『雑草魂の育て方』

上原隆二・上原僚子『雑草魂の育て方』(ゴマブックス 1999)を読む。
数年前の読売巨人軍の上原浩治投手の華々しいデビューにあやかって出された本である。上原投手のキャッチフレーズともなっている「雑草魂」の生みの親であり育ての親である両親のコメントを膨らまして一冊の教育本に仕立て上げられている。一般的な文科省的教育論を否定し、「放任主義でいいじゃないか」「小さい子は叩いて教えろ」「テレビゲームも夢中になっているならどんどんやらせろ」といったように、この手の本にありがちな豪放磊落な教育論で強引にまとめられてしまう。