日別アーカイブ: 2006年2月19日

『八月のマルクス』

昨日今日と、期限が刻々と近づきつつある大学のレポート作成に時間を割いた。生活習慣病とインスタントシニア体験についてまとめた。中年の肥満の恐ろしさを改めて知った。ダイエットせねば。。。

第45回江戸川乱歩賞である新野剛志『八月のマルクス』(講談社 1999)を読む。
著者は「ホームレス」生活を送りながら同賞を目指したという異色の経歴を持つ作家である。本作では元お笑い芸人のハードボイルドというこれまた異色な主人公の活躍を描く。解散して数年を経て突然失踪した元相方を追い求め続けていく中で、友人の隠された姿や過去の鬱屈した自己に行き合うといった工夫が随所に光るが、処女作ということもあってか、粗削りな展開は否めない。