中山庸子『自分を取り戻すための読書術:本と対話する生き方』(講談社+α新書 2002)を読む。
ついタイトルに魅かれて買ってみた。イスに座って背筋を伸ばして集中する読書よりも、食事を作りながら、電車に揺られながら、お風呂に入りながら、自然に生活のなかに入り込む読書のスタイルを紹介する。
月別アーカイブ: 2005年2月
コメントを残す
『マンガ金正日入門』
交通規制
今夜は9時過ぎに車で幸手から春日部まで国道4号線で帰ってきたのだが、杉戸に入った辺りから春日部の小渕まで延々と工事のため通行規制が敷かれていた。年度末を迎える度に繰り返される道路工事に疑問を感じながら帰ってきた。一概に公共工事の無駄遣いと決めつけられないが、小渕の交差点から杉戸まで4号の工事には本当に公共性と効率性があるのか怪しい。
『黄昏の橋』
高橋和巳『黄昏の橋』(筑摩書房 1971)を読む。
『現代の眼』に連載されていた作品で、未完に終わった作品である。安保やベトナム戦争など社会の矛盾に反対の意を表明する学生運動に、身体を投げ打ってでも参加したいが、既に体制側に回り資本の矛盾を担ってしまった主人公の忸怩たる思いが悔悟とともに語られる。大学を卒業し、俺は駄目だ、駄目だと世の中に甘えながらも、結局は自己否定の仮面をかぶるだけで、実のところ自惚れを傷つけずにすむ仕事に居座り続ける自らの立場を主人公は徹底的に自己批判する。
デモ隊に加わったもののすべてが何も英雄ではない。いやそもそもデモは英雄ではない常人の意思表示なのであり、国家の戦争加担を糾弾し、平和を欲すること自体が、そもそも、卑小でもあれば偉大でもあり、崇高でもあれば臆病でもある人間の極くあたり前の祈願なのだ。
『ナンバ健康法』
金田伸夫『ナンバ健康法』(三笠書房 2005)を読む。
著者は桐朋高校のバスケットボール部の顧問を務めており、古武術の動きである日本古来の走り方である「ナンバ」を練習に取り入れ、全国大会出場へと導いた人物である。武術研究家の甲野善紀氏の提唱する運動原理「ねじらない」「うねらない」「ためない」「強くけらない」をベースに、運動だけでなく人間の体に無理のない自然な健康法を紹介する。
- 肩甲骨体操
- S字体操
- 骨盤歩き
- 提灯練習法