平石貴久『食べて肉体改造』(講談社 2000)を読む。
柏レイソルのチームドクターを務める著者が、スポーツのための体作りの基本である栄養、そして食事メニューについて分かりやすく解説する。得てしてビタミンやらカルシウムやらの機能的説明に終始しがちであるが、この本では高田延彦や中田英寿やら実際のスポーツ選手の食事メニューとその効果について具体的に例示しているのでついつい頷いてしまう。
私も一年程前著者の別の本を読み、時折アセロラドリンクやらフランスパン、総合ビタミン剤を摂取するようになった。しかし、ストレスのためか、甘いものについつい手が伸びてしまい、糖分の多い缶コーヒーやらスナック菓子をほおばる毎日で、脂質の取り過ぎを反省すること頻りである。今まで糖質と脂質の違いについてあまり意識はなかった。だが、頭を多少とも使う仕事に就いているため、脳を働かせる栄養素である糖質をこれからは積極的に摂りつつ、皮下脂肪の原因ともなる脂質を押さえていく必要がある。さもないと取り返しのつかない事態になりそうだ。