日別アーカイブ: 2004年7月12日

ラルフ・ネーダー

昨日で懸念の試験が終わり、ほっとする間もなく、近所の公民館へ参院選の投票に行った。
とりあえず社民党の候補に一票を入れておいたが、私の入れる候補は必ず落ちるという不吉なジンクスは今回も守られてしまった。昨夜はどのテレビ局も自民党の「凋落」、民主党の「躍進」を大々的に伝えていたが、よくよく結果を見ると、「革新派」の議席を民主党が確実に食っている左翼陣営総崩れの現状がありありと露呈してきた。6年前の参院選で社民党は改選議席を16議席から5議席に減らし、3年前と今回の2回の選挙で共産党は15議席から4議席まで衰退している。戦争は反対だし、憲法9条の平和主義を変えることには抵抗感がある「リベラル」な層が雪崩を打って、政権交代の受け皿である民主党にとりあえず一票を投じているのだろうか。

今日の東京新聞の夕刊に気になる記事が出ていた。
米大統領選に無党派で立候補している消費者運動家のラルフ・ネーダー氏に共和党支持者から献金が相次いでいるという話だ。ネーダー氏は民主党支持層の票を奪うとされ、ブッシュ支持者が「敵の敵は見方」の論理で献金したとみられている。ネーダー氏は無党派のため、州によっては大統領選の投票用紙に名前が載らない可能性が高い。このため共和党は、オレゴン、フロリダ、ウィスコンシン、ミシガンなど、民主党との接戦州でネーダー氏の名前を載せるべく、規定数の署名を集め支援しているという。パワーゲームに長けているアメリカならではの話とこれまでは笑い飛ばしていたが、小選挙区で二大政党制が根付いてくると、日本でもいつ自民党が戦略として用いるか疑念は拭えない。今後自民党の支持基盤と社民党や共産党の裏のつながりに注意を払う必要がありそうだ。

本日の東京新聞の鎌田慧氏は次のようなコラムを書いている。私は支持したいが、彼ならではのいつまでも変わらない「レトロ」な主張という感想は否定できないであろう。

あと二年もゴーマン首相の勝手放題をみるのはいやだ、という人々は、きっと動きだすであろう。国会のなかばかりが民主主義の場ではない。次の選挙で「国政」を変革できるかどうか、それは国会のそとでの、小政党や少数派労組や地域労組、市民運動などの「連帯」と「共闘」とにかかっている。