日別アーカイブ: 2004年3月12日

『労基法のことが面白いほどわかる本』

新井洋『労基法のことが面白いほどわかる本』(中経出版 2000)を読む。
第1章「労基法は職場の法律の中心である」として、労基法が憲法22条の「職業選択の自由」25条の「生存権」の具現化であり、労働者の生活と権利を守るものだとまずうたっている。しかし人間らしい労働条件の最低ラインを定めた労基法の基準に、日本でどれほどの職場がクリアーしているのだろうか。いかに労働者個人の権利が法的に保障されたとはいえ、そうした労基法を実際の職場に実体化させていくには、労組運動の活性化抜きにしては絵に描いた餅にすぎない。