岩永文夫『フーゾク儲けのからくり:欲望産業の原価がわかる本』(ワニ文庫 2003)を読む。
フーゾク評論を手がけて20年になる著者の分析によれば、日本全国のセックス関連事業は年間3兆6000億円と莫大な額に及ぶという。出版業界が2兆円産業だからその2倍近い額が毎日消費されている計算だ。ソープランドやピンサロなどの「表」のフーゾクと、デートクラブや大人のパーティなどの「裏」のフーゾク、そして韓国マッサージやイメクラなどの「新」フーゾクなど多岐に渡るフーゾク産業を経営的な側面から分析している。法的な規制に加え、裏の世界との付き合いなど経営的にはおいしい話ばかりではない。フーゾクの経営者には男性顧客の秘密意識や開拓者精神をくすぐり続けるような機転の良さが求められる。どこの業界も同じである。
『フーゾク儲けのからくり:欲望産業の原価がわかる本』
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