劔持香苗『デパ地下仕掛人』(光文社新書 2002)を読む。
雑誌やテレビで取り上げられることの多いプランタン銀座の地下のデザート売場のカリスマバイヤーと呼ばれる加園幸男氏の取材を通して、流行の半歩先を行く「プラ地下」の人気を探ろうとするものだ。ベルギーワッフルやエッグタルト、キャラメルのスイーツなどのデザートにもファッションと同じように、繰り返しの流行があり、加園氏によるとその周期は10年ということだ。
そもそもプランタン銀座自体がダイエー資本によって、銀座という立地条件の元で、20代のOLを顧客のターゲットとして絞りこみ、ヨーロピアンテイストを重んじることで成功したデパートである。しかしその時点で幅広い層に向けて多種多様な商品を並べる百貨店というカテゴリーから外れてしまっている。すでに楽天などのインターネットモールが市民権を得てしまった以上、デパートもそれぞれ立地条件の中で、セレクトショップのようにターゲットを絞っていかざるを得ないのであろう。かくなる上は商品の魅力や価格に訴求するよりも、「CRM」(Consumer Relationship Management)に重点を置かなくてはならない。これは商品の動きから顧客を予測し、そして顧客を維持、育成、獲得していこうとするものだ。「オムツを買う人は缶ビールをケース買いする傾向がある」という
今日は昼ご飯として春日部東口から徒歩10分くらいの大榎という式場の近くにあるコロッケ屋のメンチカツを食べた。作り立てだったせいもあるが、タマネギの甘さが口の中で溶け合ってものすごい旨かった。日常メンチカツというと安い定食のおかずのようなイメージが強くご飯と一緒に食べるが、出来立てのメンチカツにソースをかけてそのまま食すというのが通の食べ方なのだろう。