映画」カテゴリーアーカイブ

『96時間』

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子どもをお風呂に入れてララガーデンへ映画を見に行った。
リュックベッソン制作、ピエール・モレル監督、リーアム・ニーソン主演映画『96時間』(2008 仏)を観た。
フランスに旅行中に売春組織にさらわれた娘を、元工作員の父が命がけで助けるという単純な話なのであるが、映像も展開もテンポが良くて最後まで飽きなかった。古き良きハリウッド映画のような面白さが詰まっている作品であった。

『サブウェイ123激突』

映画の試写会の招待券が当たったので、仕事が終わって慌ただしく新橋にあるヤクルトホールへ出かけた。
トニースコット監督、デンゼルワシントン・ジョン・トラボルタ主演『サブウェイ123激突』(2009 米)を観た。
「アメリカンテイストな炭酸飲料とジャンクフード」の映画とでも評せばよいだろうか。

帰りに、平日夜の新橋駅界隈を漫歩してみた。
「サラリーマンの街」とテレビで流されるように、飲み屋やらパチンコ、風俗、ビデオボックスが雑然と散りばめられた、「おじさん臭さ」が漂う街であった。

『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破』

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子どもをお風呂に入れてから、ララガーデンへ映画、庵野秀明総監督『ヱヴァンゲリヲン新劇場版・破』(2009 クロックワークス)を観に行った。
前作はテレビ版のCGによる焼き直しであったが、今回はテレビ版とは大きく逸脱し、新しい壮大な物語の始まりを予感させる形で話が終わる。テレビ版もストーリー展開が早かったが、映画はさらにそのテンポが加速し、象徴的なシーンの切り貼りにより、一気テーマの核心であるに「人類保管計画」まで話が進んでいく。

神になりたい、神に近づきたいという旧約聖書のバベルの塔にも見られる人間の本質的な欲。
自分だけが違うという寂しさに耐えられず、他人と一緒になりたいという人間の孤独。
母親の胎内という世界で一番安全な場所に帰りたい、逃げたいという人間の弱さ。
エヴァンゲリヲンという人間の「心の鏡」を通して、人間存在そのものについての疑義が浮かび上がる。

現在の日本のアニメの最高のシリーズを観たという満足感でいっぱいである。

『スラムドッグ$ミリオネア』

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ダニー・ボイル監督『スラムドッグ$ミリオネア』(2008 英)を観に行った。
インドのスラム街で生活する青年が、クイズ番組で2000万ルピーを手に入れるという奇跡的で感動なドラマである。
しかし、映画を観ながら、インドはまだまだ開発途上国であり貧困があるという事実に改めて気付かされた。インドというと、最近では数学教育の成功によりハイテク産業が花開き、シリコンバレーで活躍するインド人の増加や、自動車製造の開始など景気の良い話しか聞かない。しかし、それはインドの一部の姿であり、スラム街がまだ広がっているという現実を、イギリス映画によって気付かされるというのは強烈な皮肉である。

『グラン・トリノ』

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せっかくのGWなので昼過ぎにララガーデンで、クリントイーストウッド監督・主演『グラン・トリノ』(2008 米)を観た。
角川書店の「Movie Walker」というサイトで評判が良かったので、私にしては珍しくスケジュールを確認してから出かけた。
米国の片田舎に住む頑固な退役軍人コワルスキーをクリントイーストウッドが演じる。そして、コワルスキーの隣に住むモン族の姉弟が、妻を亡くし息子と不仲で孤独な独居生活を送るコワルスキーの心を徐々に開いていく。
クリントイーストウッド自身、朝鮮戦争で兵役を経験しており、ヒット作『ダーティーハリー』ではマグナムをぶっ放すシーンが印象的であるが、そうしたイーストウッド自身の過去半生が役柄にも重なっており、印象的な作品に仕上がっている。
びっくりするようなどんでん返しのラストシーンで、ちりばめられた伏線が一気に繋がる、サイトの評判に違わない作品であった。