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『スティール』

地上波で放映された、ジェラール・ピレス監督『スティール』(2002 米)を観た。
あまり有名でないキャスト、そして、ちょっとした爆発とカーアクション、お色気、これぞハリウッドB級映画と言わんばかりの作品であった。
子どもが脇で騒いでいる中の鑑賞であったが、伏線やテーマを考えたりせずに漫然と楽しむことができた。

『わが街』

地上波で1年以上前に放映された、第42回ベルリン国際映画祭金熊賞受賞作、ローレンス・カスダン監督『わが街』(1991 米)を観た。
人種差別や言われようのない暴力、家族離散など人間の絆がなくなっていくロサンジェルスに暮らす市井の人々の生活を描く。原題が『Grand Canyon』となっており、最後は登場人物全員がグランドキャニオンに臨むシーンで終わる。地学的な時間に比べれば本当にちっぽけな存在に過ぎない人間の人生を達観したような登場人物たちの表情が印象的であった。

『いかレスラー』

地上波で放映された、河崎実監督『いかレスラー』(2004 日)を観た。
いかレスラーとたこレスラー、そしてシャコボクサーとの対決に纏わる人間ドラマである。下らないとも言えるし、プロレスへの思いが伝わってきたとも言えるし、異文化理解と賞することもできる、何とも言えないB級お馬鹿映画である。あまりの突拍子のなさに最後まで飽きることなく堪能してしまった。途中、よく目にする埼玉県越谷市の越谷駅近くの元荒川の河川敷のサイクリングロードの風景が出てきて、思わず親近感が湧いてしまったのも一因としてあるかもしれない。

『ミスティック・リバー』


地上波で半年ほど前に放映された、クリント・イーストウッド監督『ミスティック・リバー(2003 米)を観た。
過去に性犯罪にまきこまれた少年やその友人たちが、25年経って、ある殺人事件で出会う警官やチンピラ、家族円満と離縁といった対照的な生き方

しかし、随分話の脈絡が掴みにくいと思ったら、3分の2ほどにカットされていたようだ。また、吹き替えも作品の雰囲気を壊しており、実際にスクリーンで観たかった映画であった。

『恋人たちの時刻』

地上波で放映された、澤井信一郎監督『恋人たちの時刻』(1987 東宝)を観た。
確か高校の頃にビデオを借りて一度観たことのある作品である。ただ話の中身は途中からうまい具合に忘れており、初見の映画として最後まで楽しむことができた。話の中身をすっかりと忘れていたのは、高校生当時、予備校生と過去にトラウマを持つ歳上の女性との恋愛事情など理解できる筈もなく、あまり印象に残っていなかったのが原因だろうか。

一度だけセックスを許しながらするりと消えてしまう魔性の女を河合美智子さんが演じている。シナリオ段階では、薬師丸ひろ子さんと原田知世さんと一緒に「角川三人娘」と称された渡辺典子さんが演じる予定であったのだが、ヌードシーンが多いために辞退されたそうだ。河合美智子さんは当時は全くの無名な女優だったので、角川のアイドル映画というよりは、アングラな香りのする日活ロマンポルノ風の作品になってしまっている。その点で評価は分かれるであろう。