映画」カテゴリーアーカイブ

『シルミド』

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地上波で放映された、カン・ウソク監督『シルミド』(2003 韓)を観た。
金日成暗殺のために犯罪者や死刑囚で構成された特殊秘密部隊684部隊が、設置の当事者である韓国国家によって消滅させられるまでを描く。実話を基にしており、国際政治に翻弄され、軍部の硬直化した指揮系統によって簡単に命を奪われる現実が露わになる。
地上波枠だったので、3分の2にカットされていたのが残念であった。

『THE BEST WORST MOVIE』

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『松嶋×町山 未公開映画を観るTV』という番組で放映された、マイケル・スティーブンソン監督、ジョージ・ハーディ主演『THE BEST WORST MOVIE』(2009 米)を観た。
史上最低映画と刻印された『トロル2』というホラー映画が、十数年を経て史上最高の「お馬鹿映画」として、マニアの間でカルト的な人気を広がって行く模様を描いたドキュメンタリー映画である。

『さまよう刃』

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地上波で放映された、東野圭吾原作、益子昌一監督、寺尾聰主演『さまよう刃』(東映 2009)を観た。展開は興味深いのだが、人物の悩みや悲しみがいまいち表現されておらず、良くも悪くも、原作で読みたかった、読んでみたいと思わせる作品であった。

[youtube]https://www.youtube.com/watch?v=Y19B5WIJf6o[/youtube]

『再会の時』

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地上波で放映された、ローレンス・カスダン監督『再会の時』(1983 米)を観た。
1960年代に学生運動にのめり込んだ仲間が、仲間の一人の葬式をきっかけに20年ぶりくらいに再会し、葬式後数日の共同生活を楽しむ模様が描かれる。
ノンセクト学生運動を経験した者だからか、男女の恋愛も理詰めで考えたり、結婚生活の倦怠期や子どもの問題を告白したり、アメリカのベビーブーム世代に共通する悩みが明け透けに語られる。
ちょうど登場する人物と年齢的に近かったので、共感できるかと思ったが、あまり共感はできなかった。

RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語

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地上波で放映された、錦織良成監督、中井貴一主演『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』(2010 松竹)を観た。
タイトル通り、大手企業の出世コースを外れ、50歳手前で島根県出雲市の一畑電鉄に就職する男の姿が描かれる。リストラや工場閉鎖の指示などに齷齪していた男が、子どもの頃からの夢である電車の運転手になった途端に、声と表情に張りが出て、仕事に生き甲斐を感じるようになる。そうした夢と仕事に生きる男の姿を中井貴一さんが見事に演じていた。自分の今の仕事に対する熱意や、これからの生き方と考え合わせながら楽しむことができた。

また、島根県の田んぼの中を走る一畑電車に乗った大学最後の年の記憶も少しであるが蘇ってきて、少々の追憶に浸ることができた。
ただし、地上波での放映であったので、30分以上もカットがあったのが残念であった。こういう映画は細部までじっくり味わいたいものである。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=yczHFExsar0[/youtube]