映画」カテゴリーアーカイブ

『沈まぬ太陽』

随分前にハードディスクに録画してあった、若松節朗監督・渡辺謙主演『沈まぬ太陽』(2009 東宝)を観た。
その年の第33回日本アカデミー賞作品賞を受賞した映画である。「実在の人物や組織とは一切関係がない」フィクションとなってはいるが、1985年夏の日航機墜落事故に纏わる日本航空

『おくりびと』

地上波で放映された、本木雅弘主演、滝田洋二郎監督『おくりびと』(2008 松竹)を観た。
5年前に映画館で観た作品であるが、内容はほどよく忘れており、良質な感動が再びよみがえってきた。公開後に日本アカデミー賞を総嘗めにし、さらには第81回アカデミー賞外国語映画賞も受賞した作品である。日本文化を代表する作品と評価してもよいであろう。

公開当時に気付いたのかどうか分からないが、生と死の大きな物語の中で生きる人間の確かな存在を感じた。生死の繰り返しという生命の大長編スペクタル比して、一人の人間は小さな小さなドラマを生きる役者でしかない。しかし、その故人が生きた証というものが、納棺師の手によって飾り立て包み込まれることで、残る家族や孫の心の中に受け継がれていく。
見終わった後、死に対して、そして生に対して、不遜にならず、謙虚な姿勢を忘れずにいたいという気持ちになった。

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『スペル』

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地上波で放映された、サム・ライミ監督『スペル(Drag Me to Hell)』(2009 米)を観た。
ホラー映画の王道を行く作品であった。前半は不気味な不協和音と不審な物音によって観客の緊張が高まり、後半は黒魔術を操る老婆と闇の死者との対決など、ややファンタジーめいた色合いが濃くなる。効果音などの安っぽさは狙いか?
予定調和的に話がポンポンと展開するため、伏線のシーンをつい忘れてしまい、最後のどんでん返しがうまい具合にハマる。

[youtube]http://www.youtube.com/watch?v=f0u9-yZCw4U[/youtube]

『華麗なる賭け』

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地上波で放映された、スティーブ・マックイーン主演『華麗なる賭け』(1968 米)を観た。
スティーブ・マックイーン演じる銀行強盗の仕掛人と、事件を捜査する保険の調査員の女性とのサスペンス恋愛映画である。お互い素性の探り合いがやがて恋愛へと発展していき、クライマックスでは、お互いが恋愛感情を引き合いにした賭けに打って出る。
男と女の性愛を象徴したようなチェスの場面など、大人の映画であった。

『シックス・デイ』

地上波で放映された、アーノルド・シュワルツェネッガー主演『シックス・デイ』(2000 米)を観た。
近未来のSFアクション映画であるが、クローン人間の危険性や倫理的問題などについてしっかりと触れられていた。
しかし、カットが30分以上あったためか、話のつながりが悪くて、いまいちのめりこむことができなかった。