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『パリ20区、僕たちのクラス』

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地上波で放映された、第61回カンヌ国際映画祭でパルム・ドール賞受賞作、ローラン・カンテ監督・脚本『パリ20区、僕たちのクラス』(2008 仏)を観た。
パリの下町の中学校で、フランス語を教える青年教師と国籍も人種も様々な生徒たちとの丁々発止のやり取りがドキュメンタリータッチで描かれる。
フランスの学校というと自由や哲学といったイメージが強いが、生徒の生活態度を質す三者面談や規律を重んじるための懲罰会議など、日本の中学校と変わらない学校の姿が映し出される。主役のマロン先生の、生徒の気持ちを斟酌したいと思いと、学校全体のルールを重んじなければならない立場の葛藤がテーマとなっている。またその背景となるフランスの排外主義や移民の問題にも触れられている。
日本の中学高校の先生が観ると、日本もフランスも文化の違いこそあれ、教育に対する悩みは万国共通なのだという思いを抱くであろう。

『ローマの休日』

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地上波で放映された、オードリーヘップバーン、グレゴリー・ペック主演『ローマの休日』(1953 米)を観た。
ローマの観光地を舞台にした美男美女の恋愛映画かと思っていたが、つかの間の恋を楽しみ、そして叶わぬ恋と分かっていながら未練を感じてしまう失恋映画であった。
白黒ではなく、カラーで楽しみたかった。

僕は君のために蝶になる

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地上波で放映された、ジョニー・トー監督、ヴィック・チョウ、リー・ビンビン主演『僕は君のために蝶になる』(2008 香港)を観た。
短い連ドラのような作品であったが、最後に伏線が一気につながり、満足感の残る映画であった。

『エリジウム』

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10年に1度の台風が迫る中、子どもをお風呂にいれてすぐにイオン春日部に駆けつけ、マット・デイモン主演『エリジウム』(2013 米)を観た。
人口増と環境悪化に苦しむ22世紀が舞台である。十分な医療を受けられない貧困層が集まる地球と、怪我や病気が100%再生されて完治する「医療ポッド」が各家庭に配備されたスペースコロニー「エリジウム」の争いが開始される。パワードスーツを着た男たちの超人ばりのバトルシーンや、地球とコロニーを往復する飛行機(?)などの迫力ある映像を堪能した。
最新鋭のアンドロイドに守られたスペースコロニーであるが、いとも簡単に不法侵入を許し、昔ながらの巨大工場のような中央コンピューターシステムが乗っ取られてしまう展開には少々疑問符が伴うが、『水戸黄門』を見ているかのような安心感を覚える作品でもある。
テレビで盛んに強い風に飛ばされないようにと警告がなされていたためか、観客は私一人であった。 鼻を啜っても一人

『オイディプスの刃』

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地上波で放映された、成島東一郎監督、古尾谷雅人主演『オイディプスの刃』(1986年 東宝)を観た。
いかにも1980年代の日活ロマン的なムードの漂う作品であった。恋愛と芸術に溺れていく耽美的な雰囲気の漂う作品である。
40代の五月みどりさんが色っぽく美しかった。