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『恋愛適齢期』

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地上波で放映された、ナンシー・マイヤーズ監督・脚本、ジャック・ニコルソン、ダイアン・キートン主演、『恋愛適齢期(原題: Something’s Gotta Give)』(2003 米)を観た。
60歳を過ぎても若い女性と淡い恋しかできないジャック・ニコルソン演じるハリーと、20年の結婚生活を経て50歳を過ぎても自分の本音をさらけ出せないダイアン・キートン演じるエリカの、初々しい恋物語である。主演のダイアン・キートンが大変可愛らしく、観ている自分も恋をしているような感覚になり、カットなしでスクリーンで観たかった映画であった。

『ゴシカ』

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地上波で放映された、マチュー・カソヴィッツ監督、ハル・ベリー主演『ゴシカ(原題:Gothika)』(2003 米)を観た。
最初は幽霊やらドキッとするような不協和音たっぷりのホラー映画なのだが、後半は少女のレイプ殺人事件の犯人を追いつめていくサスペンス映画仕立てになっている。伽倻子などの地縛霊のように、最後まで正体が分からず、後味の悪い日本のホラー映画と違って、犯人がきちんと割り出され、幽霊にしっかりと復讐される形で終わるので、観終わった後にすっきり感が残る映画であった。ホラー映画の評価としては今一歩なのかもしれないが、1時間半の時間つぶし的なB級映画としては及第点であろう。

『大いなる西部』

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地上波で放映された、ウィリアム・ワイラー監督、グレゴリー・ペック主演『大いなる西部(原題: The Big Country)』(1958 米)を観た。
19世紀後半のアメリカの、銃で自分や家族を守り、力づくで事業を開拓していくといういわゆる開拓者精神の雰囲気は良く伝わってきた。ただ良くも悪くもアメリカ的な価値観に染まった映画であった。

『風立ちぬ』

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子どもをお風呂に入れてから、慌ててイオンシネマへ出掛け、宮崎駿監督『風立ちぬ』(2013 東宝)を観た。
関東大震災から大恐慌を経てきな臭い世相になっていく当時の日本の雰囲気は、機関車や乗り合いバスの描写を含め良く伝わってきた。
しかし、航空技術者の堀越二郎氏生き様と堀辰雄氏の作品『菜穂子』『風立ちぬ』の作品世界を合わせて描くという狙いであったが、いまいちその意図するところが伝わってこなかったように思う。
学生時代に、私の卒論ゼミの担当の杉野要吉先生が、中野重治の次に堀辰雄を研究しているという話をしていたことをふと思い出した。確かその際に杉野先生は、堀辰雄こそがプロレタリア作家だと述べていたと記憶している。戦争の最中で恋愛を描くというのは一番の反戦メッセージとなる。宮崎駿版『風立ちぬ』はそうした戦争と恋愛の直接的な相克がうまく描かれていなかったのではないか。

『ツイステッド』

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地上波で放映された、フィリップ・カウフマン監督、アシュレイ・ジャッド主演『ツイステッド』(2004 米)を観た。
350mlのスーパードライ1缶で心地よく酔ってしまったので、きちんと観た訳ではないが、あまり面白くない作品であった。しかし、展開も良く、話も伏線が張ってあり、途中で観るのをやめるほどではなく、ダラダラと見続けた。