学習・学び」カテゴリーアーカイブ

告知

以下、私の友人が出演するイベントの告知です。

ホームレス問題の授業づくり全国ネット

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Meet The Homeless People!
教材DVD“「ホームレス」と出会う子どもたち”
完成記念上映&トークライブ
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「ホームレス」ってなんだろう? どんな暮らしをしているの? どうして「ホームレス」になるんだろう?
そんな子どもたちの疑問に応え、ホームレス問題を理解するための「教材用DVD」が、ついに完成しました!
路上生活に追いつめられた人々への差別や偏見、子どもたちの襲撃やいじめをなくすため、まずこの映画を通して”「ホームレス」と出会う”ことから始めませんか?

【東京会場】
2009年11月21日(土)  14時~17時
早稲田奉仕園You-Iホール
(東京都新宿区西早稲田2-3-1 電話03-3205-5411)
アクセスについては早稲田奉仕園ホームページをご覧下さい。

トークライブ出演
飯田基晴(『「ホームレス」と出会う子どもたち』プロデュース)
北村年子(ホームレス問題の授業づくり全国ネット共同代表)
鈴木隆弘(清和大学教員)
清野賢司(東京都教員/NPO法人TENOHASI事務局長)

「論理エンジンと小論文」

本日は小論文指導に関する研修で大久保に出かけた。
教育プロデューサー出口汪氏の「論理エンジンと小論文」と題した講演を聴いた。小論文の本質は、他者の視点に立って、物事の道筋を立てて説明する力であり、国語に留まらず学校全体をあげた広範な読解力の育成がベースになるという話であった。

途中、JR山手線の新大久保から中央線の大久保駅まで歩いた。周辺の大きな開発の波に取り残されたかのように、アジア的な猥雑な雰囲気は昔のままであった。

高等学校の学習指導要領

先日研修で、2013年実施予定の高等学校の学習指導要領について少し学んできた。
国語は現行の指導要領から大きな変更点はないが、新しく教科全体の目標に「想像力」を伸ばすという文言が加えられた。
最近の教科書には、羅城門の絵や原爆投下後の写真などのカラーの挿絵や写真などが掲載され、大変見栄えの良いものとなっている。おかげで、小難しい作品でも、その世界が視覚で見えやすくなっている。
しかし、本来の国語の力とは、文字だけの活字情報からフルカラーで動きや音、臭い、味、触感まである想像の世界を頭の中に浮かび上がらせる力である。
特に古典などは原文と暗記した古文単語や文常識を組み合わせることで、頭の中に古典世界の舞台を作る必要がある。そしてその舞台上で、着飾った複数の登場人物が動きを見せないと作品が理解できない。
中教審がどのような意図で「想像力」を入れたのか分からないが、文字から世界を浮かび上がらせる「国語」には「想像力の伸長」が欠かせないとの見解には賛成である。

埼高教新聞2009年1月5・15日合併号

職場で、全教系の埼玉県高等学校教職員組合が発行している埼高教新聞2009年1月5・15日合併号を手に取ってみた。
班貧困ネットワーク事務局長、NPO法人自立生活サポートセンターもやい事務局長の湯浅誠さんと、組合の畑井委員長との対談記事を読んだ。「自己責任」論ではどうしようもない不況構造に直面している中で、現場の教員に対して、湯浅さんは次のようにメッセージを送る。

「非正規やワーキングプアにならないように努力しましょう」と、いうような言い方はやめてもらいたい。それは、もうどうやったって若者のほぼ50%が非正規だというのが実態なわけですから、それを変えない限り、誰かは非正規にならなきゃいけない社会構造になってるわけですから。そうなると、「なっちゃいけないと言われていた、そういうものになってしまった…」と、また余計なレッテルを貼ることになるので。
だから、「非正規にならないように頑張ろう」じゃなくて、なにかのために頑張るって言うのであれば、「生きるために頑張ろう」と、そういうふうに言ってもらいたい。そして、具体的なスキルを一度は教えておいてほしい。
例えば、「働ける人でも生活保護は受けられるんだよ」とか、「アルバイトしたら本当は雇用契約書っていうのをもらえるんだよ」とか、「給料明細もらったら雇用保険がついてるかどうか見てみるんだよ」とか、そういうほんと基本的なことですよね。人生の中でそういう話を一度も聞かないでトラブルに見舞われちゃうと、もうなすすべがないんですね」

その意見に対する畑井委員長のコメントはなく、その対談の紙面の裏では「正規雇用」者の賃金上昇といったつまらない記事が続く。

広島・大阪

仕事の都合で,広島・大阪方面に出張で出かけた。

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世界遺産にも認定されている原爆ドームを初めてみての感想は,都会のビル群を借景としており,繁栄と滅亡のコントラストが美しかったということだ。「美しい」という表現は適切ではないかもしれないが,建物に対する第一印象は美しいの一言であった。この後,平和記念資料館を訪れた。被爆者の遺品や放射線による後障害の説明パネルなどをじっくりと見た。外国人の姿も多かった。それにしても,これほど戦争の傷跡を後代に伝えることを第一義の目的とした資料館が日本にあったことが不思議だった。

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その夜,これまた世界遺産に登録されている宮島の厳島神社に赴いた。ちょうど満潮の時で,海にうかぶライトアップされた大鳥居の存在感が際立っていた。神社の本殿にも行ったのだが,背後に見える対岸の広島の夜景と一体となった大鳥居の姿が興味深かった。平安時代末に作られたものなのだが,現在の広島市内の夜景を考慮して作られたような趣である。

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翌々日は,大阪のUSJに出かけた。ジュラシックパークなどのアトラクションを楽しんだ。ディズニーランドなどの他の遊園地には見られない,大人が楽しめる工夫が随所に凝らしてある。

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最後の日,USJの近くにある「海遊館」という水族館に立ち寄った。いそいそとコンクリートの建物内を歩き回り,シャカシャカと車で移動する都会人にとって,水の中を悠然と泳ぐ魚の姿には,憧憬に近い感情を覚える。