読書」カテゴリーアーカイブ

『両さんと歩く下町』

秋本治『両さんと歩く下町:「こち亀」の扉絵で綴る東京情景』(集英社新書 2004)をパラパラと読む。
数年前に連載が終わった『こちら葛飾区亀有公園前派出所』の扉絵に込められたエピソードが紹介されている。下町の風景がどんどんなくなってきているので、努めて下町の商店街や踏切、橋などの風景を残しておこうと、物語そのものも下町にシフトしていったとのこと。時代に愛された漫画であったと思う。

『宇宙物理への道』

佐藤文隆『宇宙物理への道:宇宙線・ブラックホール・ビッグバン』(岩波ジュニア新書 2002)をパラパラと読む。
物理学の本というよりも、著者の自叙伝となっている。山形県の田舎の高校から京都大学に進学し、湯川秀樹氏や朝永振一郎氏らに師事し物理学を極めていく。1938年生まれの著者だが、宇宙物理学が飛躍的に進歩した時代と重なっており、幸せな学究生活であったことが窺われる。

『絶景ビジュアル図鑑』

神奈川県立生命の星・地球博物館監修『絶景ビジュアル図鑑:理科が楽しくなる大自然の不思議』(学研プラス 2018)を読む。
火山やサンゴ礁、宇宙など、大判の図鑑で紹介されている。やはり大判の本は迫力が違うと改めて思った。

『ゆめいくみはっぴぃ』

さだまさし『ゆめいくみはっぴぃ:夢行見発飛』の第2巻を読む。
バラエティに富んだ内容で、詩と対談と外国の歌手に関する評論の3つが収録されている。対談も小説家の森敦、バイオリニストの佐藤陽子、漫画家のちばてつや、落語家の林家彦六など多彩な顔ぶれである。

さだまさしさんはバイオリンを諦め、大学も中退し、バイト生活に明け暮れながら曲を作ってきた経歴の持ち主である。対談においても相手の話を引き出し、繋げていく話術に、読者もついつい引き込まれていく。

『東大生となった君へ』

田坂広志『東大生となった君へ:真のエリートへの道』(光文社新書 2018)をパラパラと読む。
著者本人が東大出身なので東大生向けのタイトルが冠せられているが、就活を意識した大学生向けのビジネス書である。

受験や大学の勉強で培ってきた「集中力」や「持続力」などの基礎的能力と「論理思考力」や「知識修得力」などの「学歴的能力」だけでは、社会で生き残れないと説く。交渉力や営業力、会議力、企画力などの「職業的能力」や非言語コミュニケーションに長けた「対人的能力」、そして「リーダーシップ」や「マネージメント力」だけでなく「人間的な魅力」によって集団を動かしていく「組織的能力」が問われると繰り返し強調する。

「東大」という名前を用いて他の著書に書いた内容を焼き直したものであり、あまり関心のある内容ではなかった。